補聴器がほしいけど、何が良いのかよくわからなくて悩んでしまいますよね。
どれも良い気がするけど、価格が高い分買った後に後悔するのは避けたいところ。
そこで今回は知り合いに補聴器の修理をしている人がいる私が、補聴器の選び方や口コミを紹介します。
この記事を読めば補聴器の正しい選び方がわかるので、今の音へのストレスを緩和することができますよ。
補聴器が欲しいと思っている人や、今の補聴器に不満がある人は要チェックです。
使って良かった補聴器の口コミ
今回、補聴器の口コミを書きたかったのですが、医療機器ということもあって集音機の口コミを代わりに掲載させていただきます。
集音機は後述の通り医療機器ではありませんが、一時的に使う分ことで役に立てる製品なので、参考になれば幸いです。
ソニー 首かけ集音器『SMR-10』の口コミや評判
こちらは日本のメジャーブランド、ソニーが出している集音機です。
私もソニーのウォークマンを長年愛用していたので、ソニーブランドというだけで信頼感があります。
こちらが、ソニーの首かけ集音機『SMR-10』に寄せられたレビューです。
やや難聴なので補聴器を探してて集音器に行き着いた。
医療器具の補聴器価格に比べ安価で、しかも集音音量調節(左右別々)、片手切り替えでTVに接続しbluetooth でワイヤレスで聴ける。TV音量を0まで下げてもステレオで音が広がり、若いときのように健聴者になった。しかも家族に音量で今までのように迷惑かけない。屋外まで繋がるのでタバコを吸いながら好きなクラッシクが楽しめる。購入しまもないのだが終日着けっぱなしでも電池切れしない。耐久性はこれからの問題で不明。
満足できる買い物だった。
引用元:アマゾン『ソニー集音機SMR-10』レビューより
難聴気味の方だからといって必ずしも補聴器に行きつくわけではありません。
使いやすさや見た目を気にして補聴器の使用を選択しない方も多くいらっしゃいます。
その中でも最近のトレンド、首かけタイプはぱっと見では音楽を聴いているようにしか見えず、一見して集音機に見えないことから人気のようです。
性能はソニーだけあって良い。
ただ、アマゾンのレビューを確認していると、ソニーのカスタマーサービスそのものへの低評価レビューが多いという点だけ気になりました。
多くの製品には問題はありませんが、機械製品なので中には初期不良や運悪く数カ月で壊れてしまう個体もあります。
そのような製品にあたってしまうと、おそらくウンザリするでしょう。
ただ、こちらのレビュアーさんのように、私もそうなんですが、テレビの音量を大きくしすぎて家族に怒られる、ということもなくなります。
イヤホンを使えば会話時の集音機としてもしっかり機能しますよ。
今回、他の集音機も調査しましたが、アマゾン内で高評価と言える集音機はソニーだけでした。
そこで、同じソニーの『SMR-10』を買われた方のレビューをもうお一方ご紹介します。
補聴器代わりに使用可能ですが、TVのリモートスピーカーとしての利用が一番便利です。タッチノイズが激しいので、動きながら補聴器として使用するのは、襟がない服を選んでケーブルに触れないようにしないと難しいです。特に外での利用の場合、風防がないので、風ノイズもひどく、外で歩きながらの利用はほぼ無理です。
会議等で座りながらの利用、家で座ってTVを見るには大変便利です。
中度~高度の感音性難聴(特に左耳が悪い)と診断されていますが、左右のバランス調整もできるので、上記の使用方法であれば、これで満足できます。価格を考えれば、大変よくできた機械だと思います。
引用元:アマゾン『ソニー集音機SMR-10』レビューより
補聴器を買うとなると、後述のとおり高額になってしまいます。
ですが、集音機なら安くて1万円以内。
多少高くてもこちらの製品のように3万円以内で買うこともできます。
決して安い買い物とは思いませんが、補聴器を買うよりは気がるに買えるお値段ですよね。
こちらのレビュアーさんのレビューを見ていると、やはり補聴器と集音機を、家庭用と外出時用とで使い分けるのがベストのように感じます。
外へ行く際は補聴器を。
室内で使用する際には集音機を使うといったイメージです。
こうすることで、補聴器にかかる負担を分散し長く使い続けることが出来るかもしれません。
もちろん、補聴器が嫌だったり合わなかったりして集音機を選ぶというのも選択肢としてありですね。
ですが、せっかく集音機を買うのであれば性能・品質などがしっかりしているメーカー物を選ぶのが吉です。
補聴器の正しい選び方とは?
補聴器なら何でもいいというわけではありません。
正しい補聴器を選ぶことで、購入後の使用感が大きく変わってきます。
ここでは選び方を解説していくので確認してみて下さい。
使用目的や性能で選ぶ
まず、補聴器は使用目的や性能で選びましょう。
難聴といっても、どのくらい聞こえにくいかは人それぞれなんです。
また、加齢で耳が聞こえにくくなるのも人それぞれです。
聞こえにくいものの日常生活はなんとか補聴器無しで生活できるのか、全く音が聞こえないのかによって補聴器の性能も考えなければなりません。
また使用目的も様々です。
誰かと会話するときに使いたいのか、外出するときに使いたいのかでどれくらい音を拾ったらいいのかが変わってきます。
そのため使用目的に合った性能のものを選ぶようにしましょう。
形状(フック型等)で選ぶ
補聴器は形状(フック型等)で選ぶといいですよ。
形状には3種類あります
・耳穴タイプ
・フック型タイプ
・ポケットタイプ
があります。
耳の悪さがそこまでではなく、めがねなど耳にかけるものがある場合は、耳穴タイプの方が使いやすいです。
一方、難聴の度合いが高度の場合はフック型がおすすめです。
難聴の度合い以外にも、補聴器を目立たせたくない時や細かい作業が苦手な時などに応じて形状は変わってきます。
目的にあわせた形状を選ぶと使いやすいですよ。
補聴器の価格帯で選ぶ
補聴器の価格帯も選ぶ時には重要です。
そもそも補聴器の相場は片耳15万円程度と言われています。
両耳の場合は30万円となると、高い印象がありますね。
さらに高性能なものだと片耳50万円で、両耳だと100万円となるとなかなか手が出ないという人もいるのではないでしょうか。
しかし補聴器はただ音を拾うだけではなく、細かな調節ができるように複雑に作られています。
私の実家の近所に補聴器の修理専門の仕事をしている人がいましたが、専門性が高すぎるので他のスタッフでは直せないと言っていました。
それほど複雑な補聴器なのでこの価格帯はしかたがないのですが、高い買い物だからこそ買う前に試せたらいいですよね?
店によってはレンタルサービスも行っており、2週間数千円で試せるので利用してみると安心ですよ。
補聴器を買うお店で選ぶ
補聴器を、買うお店で選ぶのも大切です。
せっかく買ったものの、トラブル時や壊れた時に修理ができないとなると最悪ですよね。
補聴器は精密機械なので、直せる人は限られています。
だからこそ価格が安いかだけではなく、取り扱っている補聴器の種類は多いかや何かあった時に対応してくれるかも見た方が購入後も手間なく使えますよ。
補聴器のブランドで選ぶ
補聴器のブランドで選ぶのもポイントです。
ブランドはシーメンス(シグニア)、フォナック、オーティコン、パナソニックなどが有名です。
それぞれのブランドごとに、耳元でキーンなど不快な音が鳴るハウリングを押さえる機能に優れていたり、騒音に強かったりと特徴は様々です。
またデザインにも特徴があり、特にパナソニックは2017年にはグッドデザイン賞を受賞しています。
結局どれを買ったらいいのかわからなくなったら、ブランドで選んでみるのも良いですね。
補聴器と集音機の違い
ここで補聴器と集音機の違いが気になっている人っていますよね。
結論から言うと、補聴器は音を選び調整して大きくするものに対して、集音機はすべての音を大きくする機械をいいます。
詳しくはこのようになります。
【補聴器】 | 【集音機】 | |
---|---|---|
作り | 耳に合わせて作る | 既製品 |
医療機器かどうか | 医療機器 | 医療機器ではない |
音 | ハウリング防止機能や音の聞こえ方など細かく調整可能 | すべての音を大きくする |
価格相場 | 1台15~50万円 | 1台10万円程度 |
購入場所 | 対面販売で必ず購入 | 通信販売が多い |
このように集音機はすべての音を大きくするので、騒音すら大きく聞こえてしまいます。
あまりに音が大きい場所にずっといることで耳に悪影響を及ぼすこともありますし、頭が痛くなるなどの不快感が出てくる可能性もあります。
安心して使うためにも、補聴器を選んだ方が良いですね。
もし集音機を使うのであれば、ご自宅など騒音の発生しにくい場所に限定するなど用途を限定した方が良いでしょう。
補聴器の有名ブランドメーカー
補聴器の有名ブランドメーカーを5つ紹介します。
それぞれ特徴があるので、早速確認しましょう。
シーメンス【SIEMENS】
シーメンスはドイツのミュンヘンにある企業です。
1847年10月1日に創業し、100年以上の歴史があります。
補聴器でも有名ですが、鉄道車両用のインバーターや通信機器など様々な事業展開があります。
そんなシーメンスの補聴器は世界110か国で利用されており、自然な聞き心地がストレスフリーと人気です。
デザインも魅力的で、2019年にはレッド・ドット・デザイン賞の金賞を受賞するなど実力派補聴器ブランドです。
なおBluetoothが搭載されているので、音楽も通話も楽しめるため生活になじみやすいという特徴もあります。
フォナック【PHONAK】
フォナックはスイスの補聴器メーカーで、1747年に創業しています。
グループ内でも補聴器の企業を展開しており、世界シェアはグループ全体でナンバー1となっています。
専用のワイヤレス機器「ロジャー」を使えば騒音と話し声をくっきり分けることができ、外出の多い人でも音へのストレスが少なくて済むという魅力があります。
Bluetooth搭載で、音の細やかな調整はアプリでできるのでわずらわしさもありません。
補聴器は充電も気になるポイントですが、フォナックは短時間の充電で24時間ももつため安心ですよ。
GNリサウンド【GN ReSound】
GNリサウンドは1977年にダナヴォックス、2000年にベルトーンの会社を買収しつつ、現在世界シェア4位の補聴器ブランドです。
選ばれている理由はノイズカットなどの機能よりも、音質の良さが評判でリピーターも多いんです。
またハウリングに関してはしっかりと押さえる機能を搭載しているので、耳が疲れたり不快感を感じるようなことはありません。
さらにiPhoneと連携ができるので、細かいコントロールだけではなく音楽や通話も楽しめる点から満足度の高い補聴器として人気のメーカーです。
なおAndroid端末の場合には一部製品との連携のみ可能のようです。
スターキー【Starkey】
スターキーはアメリカミネソタ州に本社のある補聴器の会社です。
1967年に創業し、現在では世界6大補聴器メーカーとして有名となりました。
販売実績は年間130万台以上と、多くの人が愛用しているとなるとそれだけで信頼が持てます。
そんなスターキーの補聴器には骨伝導タイプのものもあります。
カチューシャのように頭に装着することができ、子供でも違和感なく扱える商品はなかなかないですよね。
子供から大人まで補聴器を気軽に購入できるのがスターキーの魅力ですね。
ワイデックス【WIDEX】
ワイデックスは1956年に創業したデンマークの会社です。
デンマークと言えば、福祉が充実しているということで有名ですよね。
そのためデンマークでは補聴器のユーザーが多く、そのデータを元に作られたのがワイデックスなんです。となると、かなり信頼が持てますよね。
現在では世界100か国以上での販売実績があります。
ワイデックスの一番の特徴は、どんなに小さい音でも拾える感度の高さです。
わずかな風の音まで拾うので、耳の聞こえが悪いせいでコミュニケーションにストレスを感じている人でも安心して使えます。
ただし音を良く拾う分、ノイズカットやハウリング音は他のブランドよりもやや気になるという意見もあります。
もちろん補聴器に対策はとられているのですが、外出先ではなく自宅で家族と話すとき用に使った方が良いかもしれませんね。
使って良かった補聴器の口コミまとめ-補聴器の選び方-まとめ
補聴器には選び方があり、それらを踏まえて選ぶことで自分に合った補聴器に出会えます。
単純に機能性だけではなく、使用目的を明確にすることでより補聴器を探しやすくなりますよ。
本文で述べた通り、各ブランドにはそれぞれの特徴があります。
その特徴を理解した上で補聴器を選び、日々の音に関するストレスを減らしていきましょう。
今回特集した集音機がこちら